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  • 公開日:2025.04.01
  • 更新日:2025.05.13

島根スサノオマジック様24-25OP映像を制作しました

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    こんにちは。
    SYNCHROTRON のとさです。
    今回のプロジェクトはBleague B1で活躍する島根スサノオマジック様の
    OP映像についてお話ししたいと思います。
    この映像は試合前のセレモニーの一環として会場を盛り上げるためにチームのファン(バスケットではブースターとよびます)、およびチーム自身がボルテージを上げる後押しとなるために制作しました。

    ありがたいことに今回で4回目となる本プロジェクトです。
    チーム側からは今回は『MAGIC』をメインコンセプトに、例年とは異なるアプローチを考えている旨を共有いただきました。通年登場していた『スサノオ』や『おろち』の演出とは異なるアプローチで挑戦することとなりました。

    制作過程とアプローチ

    Ⅰ構成

    『スサノオ』や『おろち』を使用しないということでストーリー的な部分に関してとてもチャレンジングでした。今回は切り口を変えて、ビジュアルのインパクトから逆算して考えていきました。
    『遠いもの同士を組み合わせる』というアイデア術があります。
    『少女』と『バスケットボール』という一見結びつかないモチーフを軸に組み立てていきました。

    彼女が『島根県中からパワーを集めて選手に届ける』という構成を考えました。
    また、少女のアニメーションはtipoffを想起させるようなものを起用しました。

    Ⅱ撮影

    選手の皆様を長時間拘束するわけにはいかないので素早く撮影をこなしていきます。今回はカメラマン1名、照明部3名、制作2名にディレクタという形で臨みました。
    選手の皆様も協力的で非常にスムーズに撮影出来ました。

    Ⅲ編集

    編集ではさまざまな素材を使用します。
    少女はフル3DCGで作成しました。実写の映像と馴染ませるためには、リアルすぎてもアニメ過ぎてもマッチしません。バランスを検討しながら慎重に進めました。
    昔よりもはるかに手軽にCGを扱うことが出来るようになりましたが、思い通りのアニメーションを作成するにはまだいくつかのハードルがあります。
    工程の一つとして少女の動きに合わせてなびく髪や衣装のシミュレーションを加えていきます。

    そして『魔法』のコンセプトに沿って撮影した選手映像にもエフェクトを加えます。

    こうした長い工程を経てようやく完成しました!

    前半の少女はCINEMA 4Dを用いた3Dアニメーション、後半は撮影した選手にVFXエフェクトをコンポジットして世界観を構成しています。
    実写素材、撮影素材、VFX素材などのさまざまな要素を掛け合わせてダイナミックな映像表現を試みることを得意としているSYNCHROTRONですが、その強みを活かした表現が出来たのではないでしょうか。

    結果的にこれまで以上に深く神話の世界観を描いた事でクライアント様からは好評を賜り
    会場に足を運ぶブースターの皆様からは好評をいただいています。

    また、今回の制作のあと、さらに『別バージョン』の制作のお引合いも頂きました。そちらも追ってご紹介出来ればと思います。

    いかがだったでしょうか。
    手に汗握るスポーツ興行を映像演出という側面でご一緒した事例をご紹介させて頂きました。

    ぜひ会場に足を運んで迫力の試合と共に楽しんで見てみてくださいね。

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